中学校受験対策の勉強方法を理解できていますか?

2020年10月22日


この表は小学校で学習する算数の単元の一部です。一般的に私立中学校受験では小学校で習う単元だけでなく、小学校では取り扱わない特殊算が入試で出題されることもあります。また出題範囲が広いことだけでなく、最近では思考力を問うような問題が出題されるなど多くの対策を必要とする状況になってきました。ではこのような入試問題に対して具体的にはどのような対策をすべきなのでしょうか?
一般的な塾や家庭教師では、中学入試専用の教材を用いて小学校低学年の早い時期からあらゆる単元を網羅して学習していきます。6年生の秋の時期になればもはや過去問演習だけしか行わないような個別塾や家庭教師も存在することでしょう。これらは一見問題ないような対策だと思う保護者の方もいらっしゃるかもしれませんが、このような対策だけでは合格を勝ち取ることは難しく、たとえ合格したとしても授業進度が早くて難易度の高い教材を使用する私立中学校で入学後に上位にいることは確実に困難なこととなるでしょう。
一方、才門が考える受験対策における最も必要なことは「苦手単元の分析」です。多くの塾や家庭教師では過去問の分析を徹底して行うことはありますが、各生徒ごとに異なる苦手単元の分析はほとんど行われていません。才門ではこの苦手単元を明確にするために、「苦手単元確認テスト」を実施し、単元表と照らし合わせながら細かく分析をすることで、入試本番までの各生徒さんごとの細かなカリキュラムを立てることができます。ただ学年ごと順番に進めていくようなカリキュラムを立てるのではなく、「計算」「数量」「表とグラフ」「図形」というような分野ごとに分けたカリキュラムを立てることで、より能率の良い効果的な受験対策が出来るといえるでしょう。
そして、もうひとつ受験対策において重要なことは「学習習慣」をつけることです。ちなみに「学習習慣」といわれても、小学校で通常実施されるカラーテストに向けてわざわざ勉強する生徒さんはあまりいないのではないでしょうか。なぜならば小学校のカラーテストは各単元が終わるごとに実施されるため範囲がとても限られており、授業が終わるとすぐにテストが実施されるため、学校の授業をきちんと聞いて理解し、学校の宿題を行っているだけで学習習慣がなくてもある程度高得点が見込めるからです。また、問題も学校の先生が作成するのではなく専門業者が作成するため、基本問題が多く問題数も10~15問程度と非常に少ない事が特長となります。つまりこのカラーテストを行う目的とは「満点を取らせること」なのです。それに対して中学入試の問題とは優劣をつけて合否を判定するため「満点を足らせない」ことを目的として作られています。また入試問題は総合問題のため、既習単元の総復習が必要になります。一つ一つの小問が解けていても本番と同じような総合問題の中で解けなければ意味がありません。短期記憶で点が取れるカラーテストで常に90点以上取っていても、入試問題で合格点を取ることは難しいといえるでしょう。合格点を勝ち取るためには苦手単元を克服し日割りで学習をするという習慣をつけることがもっとも重要になります。
才門では、カリキュラムに合わせ授業を行うだけでなく指導日以外の日には必ず日割りで類似問題の宿題を与えていきます。その日々の宿題の中で様々な問題を解き続けることで、初めて入試問題のような総合問題で成果を発揮することができるといえるでしょう。そしてその学習習慣の有無の差が中学校入学後にも大きな学力の差をもたらすということをご存知でしたでしょうか?



これは一般的な中学校の定期テストとそのテスト範囲の一部です。二学期制・三学期制でも異なりますが、中学校の定期テストは小学校のカラーテストとは違い中間・期末テストをあわせて年4~5回しか実施されません。回数が少ないため、一回の定期テストの範囲は授業のおよそ2~3ヶ月分となり、これは教科書のページ数で40~50ページ分となります。範囲の広さだけでも小学校のテストの3~5倍の量となります。つまりは圧倒的に範囲が広くなるのです。さらに、中間テストでは英数国理社の計5科目、期末テストでは副科目として保体・技家・美術・音楽までが追加され計9科目にわたるなど、科目数も大きく増加します。たとえ私立中学校へ進学しなくても、公立中学校でさえ小学校とのその量の差は大きなものとなっています。また「単元全体を深く理解している」かどうかや、「単元の知識を使いこなして応用問題が解ける」かどうかも問われるため、より高得点を取ることが難しくなっています。そしてこれらのテストを1~2日という限られた日でまとめて行うため、もし小学生のうちから学習習慣が身についていなければ、テスト直前には提出しなければならない学校のワークをこなすのが精一杯で、高得点を狙う対策のポイントまでには手が回らないという典型的な失敗パターンとなりうるでしょう。つまりその中学入試に向けて学習習慣を身につける事こそが中学校に進学しても大きな財産となっていくのです。「中学入試対策=中学入学後の対策」と言っても過言ではないでしょう。
私たち「才門」は、本当の意味で生徒さん一人一人の苦手克服に特化した授業や演習を行うためにも、完全マンツーマンの担任制、正社員教師による質の高い指導、広大な自習室を使用した学習管理や中学入試対策など、従来の個別指導塾では実現できなかった当社独自のノウハウを集積した新しいスタイルの個別指導塾が必要であると考えております。中学入試が近づいたこの時期だからこそ、私たちのこのような考えをお知りいただき、新たな目標設定にお役立ていただきたくこの手紙を作成させていただきました。随時、個別面談を実施しておりますので、お気軽にお問合せいただければ幸いです。