定期テストの対策方法を理解できていますか?

2020年10月28日

カラーテスト1

「小学校から中学校に上がり、テストの点数が下がってしまった。」
「中学校の定期テストの点数を上げたい。」
「中学校の定期テストの対策方法を知りたい。」

 

こういったお悩みを抱える、特に静岡県の中学生に向けた記事です。

 

 

1. 小学校の『カラーテスト』の目的

カラーテスト2

このテストは現在の各小学校におけるカラーテストの一部です。
新中学一年生の生徒さんがいらっしゃるご家庭であれば最近までよく目にしていたものではないでしょうか。
ではこのカラーテストとこれから始まる中学校の定期テストについてその違いを正しく理解できているでしょうか?
実はこのテストを行う目的自体が小学校と中学校では全く異なっているということはご存知でしたか?

 

小学校のテストは各単元が終わるごとに実施されるため、範囲がとても限られています
そして授業が終わるとすぐにテストが実施されるため、学校の授業をきちんと聞いて理解し、宿題を行っているだけで高得点が見込めます
また、問題も学校の先生が作成するのではなく専門業者が作成するため、基本問題が多く問題数も10~15問程度と非常に少ない事が特長となります。
つまりこのカラーテストを行う目的とは「満点を取らせること」なのです。
そのためカラーテストの平均点は85点位と非常に高く、最低限の基本のみが理解できているかのチェックしか行われていません。
「単元全体を深く理解している」かどうかや、「単元の知識を使いこなして応用問題が解ける」かどうかという事については、試される機会が全くなかった訳です。

 

さて、ここでお子様のカラーテストの点数を思い出してみて下さい。
平均で何点位取れていましたか?
ウチの子は平均して80点以上取れていたから、中学校でも問題ないはずだと安心している保護者の方も多いかもしれませんね。
さらには平均90点以上は取れていたから、中学校でも8割位は取れるはずだとお考えになっている保護者の方もいらっしゃるかもしれません。
はたして本当にそうなのでしょうか。
実は小学生の時と同じ感覚で中学校の定期テストに臨んでしまうと、予想外に低い点数しか取れなかったという生徒さんは案外多いものです。
なぜそのような事が起こってしまうのでしょうか。

 

 

2. 中学校の『定期テスト』の目的

まず一番の違いは、処理しなければならない量の壁にあります。
二学期制・三学期制で異なりますが、中学校の定期テストは中間・期末テストをあわせて年4~5回しか実施されません
回数が少ないため、一回の定期テストの範囲は授業のおよそ2~3ヶ月分となり、これは教科書のページ数で40~50ページ分となります。
範囲の広さだけでも小学校のテストの3~5倍の量となります。
つまりは圧倒的に範囲が広くなるのです。
さらに、中間テストでは英数国理社の計5科目、期末テストでは副科目として保体・技家・美術・音楽までが追加され計9科目にわたるなど、科目数も大きく増加します。
そしてこれらのテストを1~2日という限られた日でまとめて行うのです。

 

では、なぜこのように中学校では生徒さんに負荷をかけた日程で試験を行うのでしょうか。
それは中学校の定期テストの目的が「優劣をつけること」にあるからです。
中学校からは5段階評価での内申点がつけられますが、小学校のカラーテストのように単元ごとの基本問題だけで構成された定期テストでは、ほとんどの生徒が満点を取ってしまい内申点の評価で優劣がつけられなくなってしまうからなのです。
優劣をつけられるからこそ、この違いを理解して定期試験への対策をしっかりと行うことが非常に重要になってきます。

 

 

3. 『定期テスト』の攻略方法


次にこの定期テストの範囲表をご覧ください。
通常テストの約2週間前にはこのようなテストの範囲が配られます。
ではこのようなテスト範囲に対してどんな対策をしていけば効果的なのでしょうか。
通常の塾における対策方法は、テスト範囲の単元の標準的な例題を繰り返し解かせる方法に特化しています。
一見、範囲全体を万遍なく繰り返し演習さえすれば、45点以上もしくは50点満点が期待できるようにも感じられます。
しかしこれは模試などの「実力テスト」に向けた対策方法であるといえるでしょう。
なぜならば定期テストとは学校の先生が独自に問題を作成するため、その出題傾向にかなり偏りやクセが存在しているからです。

 

通常、模試などの実力テストでは定期テストの範囲よりもさらに広い範囲でいろいろな単元が出題され、学校の教科書準拠ワークなどでは見たことがないタイプの問題も出されます。
つまり出題されている単元は同じでも初見の問題を解かなければならないテストです。
その対策となれば、従来の塾型のように標準的な問題を出来るだけ多く演習し様々な問題のパターンに慣れておくことが、45点以上を狙う最善の方法であるといえるでしょう。

 

しかしながら定期テストの場合には、通常教科書や教科書準拠ワークを用いて授業が行われ、近年ではプラスアルファで学校の先生独自の授業プリントが使用される学校が多くなっています。
この授業プリントには教科書やワークには出てこない先生独自の観点で選ばれた問題が出題されているため、この授業プリントの分析こそが定期テスト対策のカギだと言えるでしょう。
前述した従来の塾型のテスト対策では、標準的な問題は解けたとしても学校の先生の独自の出題傾向まではつかめていないため、40点の壁を超えることが困難になってしまうのです。
特に応用問題はこの授業プリントで扱った問題からしか出題されない傾向が強いため、40点の壁を超えるためには授業プリントの応用パターンを完璧にすることが非常に重要になるのです。

 

ちなみに従来の塾型の対策では、塾が用意した教材などを課題として与えられ、テスト前の学習時間の多くを定期テストには直接つながらない問題演習に割いていることになってしまいかねません。
そのためテスト直前には、提出しなければならない学校のワークをこなすのが精一杯で、授業プリント=高得点を狙う対策のポイント、までには手が回らないというのが典型的な失敗パターンと言えるでしょう。

 

 

 

私たち「才門」は、そのような学校ごとに異なる定期試験の分析やサポートを行うためにも、完全マンツーマンの担任制正社員教師による質の高い指導広大な自習室を使用した学習管理定期試験や学調対策の補講授業など、従来の個別指導塾では実現できなかった当社独自のノウハウを集積した新しいスタイルの個別指導塾が必要であると考えております。
新年度が始まったこの時期だからこそ、私たちのこのような考えをお知りいただき、新たな目標設定にお役立ていただきたくこの手紙を作成させていただきました。
随時、個別面談を実施しておりますので、お気軽にお問合せいただければ幸いです。